ゆうきともからのお知らせ 2

主に monthly Magic Lesson に対するお知らせや、ゆうきともの個人的な見解等を不定期に書き込むblogです!

カテゴリ: 道具

昨夜発見したアラン・ヘイドンの動画は90年のタネン・ジェブリーでのレクチャー風景らしい。
あの頃の典型的なスタンダップコメディの感じで、マジックは雑に見えて油断するのだけど、手順構成がよく出来ているのでコロッと騙されます。(^^♪

10代の頃に大阪の某ショップで買った
『アラン・ヘイドンのジャンボコインプロダクション』
演じるご本人が見られただけでも嬉しい。

「当店ではこれを見たお客様が椅子から転げ落ちました」
店主のそんなエピソードも若いマジック小僧の妄想を刺激してくれました。

店主が選ぶ世界三大コインマジックとして

根尾昌志のジャンボコインルーティン

スコッティ・ヨークのゴールドフィンガー

アラン・ヘイドンのジャンボコインプロダクション

そうカタログにはありましたが… 

いやどれも名作ですけど、この3つを並べられてもなあ。(^^;)

そういえばテンヨー製品では

大ベストセラー『ダイナミックコイン』のパッケージに
「世界最高のコインマジック」と書かれていたけど、今はどうなのでしょう。
まあ商品としてこれを超えるコインマジックは難しいね。

『魔法のマスターキー』や『マネーゲーム』も凄いのですけど。

近藤博の名作『スーパーカード』には、
「世界最高のカードマジック」と書かれていた記憶が。
同じ考案者の『ジグソーカード』にもあったかなあ…
実物が手元にないのでちょっと自信がないですが。

どちらも傑作ではあるのだけど「世界最高」がどこにかかっているのかで意味合いが変わるね。

私がテンヨーマジックに求めるのは

手軽さ
覚えやすさ
現象のシンプルさ

その点でいうと先の3つのコイントリックは、そのまま
テンヨー3大コインマジックといっていいかも。

カードは一挙に幅が広くなるのだけど…
『ジグソーカード』は間違いなくその一つだと思います。

あとの2つは『魔法の伝言板』と
『ハイビジョンカード』かなあ…

まあトランプマジックをやるよ!なんて言って始める場合『ジクソー』や『ハイビジョン』はまったく想像がつかないでしょうけどね。

昨日の「トランプタイム」は常連メンバーだけでしたが、ある意味定番となっている「お試しマジックコーナー」は、いつになくスムースに進みまして (^^;) 内容も皆さん面白かったですね。(^^♪

私はこの会と同じ日に夜のライブ準備などもあり、庄司さんがお休みで仕切りを頼まれているときくらいしか
“フルの参加” をしないのですが、「もっと若い子たちも参加すれば良いのに」と常に思います。

動画では見られないタイプのマジックも楽しめますよ。

この手の会は基本的にマニアの方が多くなりますし、好きか嫌いかといった超極端な意見が出る場合もありますが、そこは庄司さんか私などがおりますので、そこそこバランスの取れた会になっているかと思います。

お時間のある方は是非一度覗いてみてください。


さて同日の夕方6時からは、マジックのミニライブ 「サタデーナイトマジック」 でございます。

今回の演技時間はちょうど60分。

会場にはボナ植木さんも来られておりまして、いつものように良いツッコミとリアクションをしてくれます。

本当にありがたい先輩です。

m(__)m

ゲストの藤沼さんの出演はたぶん (^_^;) 3回目かと思いますが、これまでで一番良い出来だったのではないかと思います。

また、先月お休みだった庄司さんは、めずらしくスーツでバッチリ決めているのに、マジック自体は超短め。

いつも以上に漫談パートが長く、会場は笑いが絶えませんでした。

で、私はというとオープニングとエンディング、2人を紹介しつつ中ほどで1回。

各10分、トータルで30分ほどの演技をさせていただき、7つのネタのうち5つは新ネタという状況。

頭とおしりはまあまあでしたが、中ネタで色々とミスをしてしまいました。

後で検証したら単純なケアレスミスと判明。

原因がはっきりしているのでもう2度と起こさない、起こらないと誓います。(^_^;)

実は他にも今回の候補ネタがいくつかありまして、これらはその後の打ち上げ会場で、色々と試すことができました。

皆さんありがとうございます。

今回もたっぷりと勉強できましたし…

ライブ自体もトータルではバランスの取れた楽しい会になったと思います。

次回、第五十七回目の「サタデーナイトマジック」は

4月18日!

お時間のある方は是非。


最後に

「ゆうきともマジックギャラリー」にて

新商品を2点販売中。

どちらも自信作です。

限定商品もありますので、ご注文はお早目に。

人前でマジックを演じる機会が数えるほどしかない… そういう方にはあまり通じない話なのでしょうが …というか私の話は大抵そういった内容ですね。(^^;)

ライブのレクチャーやmMLなどでは毎回繰り返し言っている 『負担を減らそう』 という話。

mMLではここ数年続けている 『トークレクチャー』 の一テーマとしても以前取り上げたような気もしますが (記憶違いならごめんちゃい) このテーマは大まかにいうと2種類ありまして、ひとつは 『観客の負担を減らそう』 という話と 『演者の負担を減らそう』 という話。

どちらも重要な話ですが、今回は後者の方で、演者の負担に関すること。

細かい前提は省きますが、きちんとマジックを演じようとすると、とにかく気にすべき仕事量 (表も裏も) が多いのが事実。

ひとネタだけならばともかく、3つ、4つと続けて演じる場合には、どんな些細なことでも、演技のクォリティを下げない範囲で仕事量は少ないほうがよいわけです。


今年の3月に私の開催したレクチャーのなかで、『インビジブル・デック』(ウルトラメンタル・デック)とレギュラー・デックを組み合わせて使用する作品の解説をしたのですが、その際、上記デックにおけるオーソドックスな 『引き算式(13−X)』 のセットアップを、もっと楽にする方法を合わせて説明しました。

ペアとなるカードをすべてメイトカードにしてしまうのです。
(^^;

大胆ですよね… なんといっても観客に見えている面にはマークが2種類しかないのですから。

このやり方自体が誰のものかはわかりませんが、正直に言いますと、昔このやり方を初めて聞いたときには、「セットが大胆すぎて使えないのではないかしら」 そう思いましたし、少なくとも 「自分は従来の方法で困らない」 そう考えました。

し、か、し、です。

40代も半ばを過ぎ、さらには昔のように電話番号を覚える必要もなくなった現在、上記のデックをはじめ、自分的には楽勝なはずのトリックをミスすることが多くなったのです。

単独で演じる場合はともかく、一つの長い手順の中に、キーカードが2つとか、計算が2種類とか、実際のところ (完全な水面下で演じきることは) 普通の人間には無理なのです。
※毎晩のように同じトリックを演じられる環境があれば可能なのでしょうが、それにしてもファン・タマリッツ氏やダニー・ダオルティス氏のように、いつでもパフォーマンスできる環境を作り続けないと、いずれはできなくなるのではないかなと。


そこで数年前からは単独のトリックの場合でもこの楽なセットに変えましたが、負担が軽くなるだけで、演技的にはまったく問題がないこともはっきりとわかりました。

そりゃあそうです。^^;
観客にとって重要なのは残りのデックのマークがきちんと4つあることではありません。

たった1枚の裏向きのカードが何であるかという1点のみなのです。

冷静に考えたら当たり前といってもよいくらいの話ですね。


でもこの当たり前になかなか気が付けなかったりするのです。


今どんな現象が起ころうとしていて、観客が気にしている部分はいったいどこなのか?

マジックはもう40年近く、講習自体も20年以上やってきて、生徒さんにはいつも言っていることなのに、いくつになってもそんな発見ばかりです。

マジックって本当に難しい… そしてそれも楽しい。


もう一つの例を。

個人的に大好きなトリックであり、実際の仕事の場面でもかれこれ20年以上レパートリーとしてきた名作。

『サイドウォーク・シャフル』

元々はノーギミックであった作品をマーチン・ルイス氏がアレンジし、それを気に入ったフレッド・カップス氏も独自の手順を構成し、世界中で演じられたため、マジシャンの間では超有名なモンテ・トリックです。

私自身、ルイスやカップスらの手順 (どちらも巧妙ですばらしい!) を一通り試してみましたが、それぞれに3段の手順のすべてが表面上の流れとは異なり、さらにはディバイデッド・カードであるが故のカードの向きに関する問題など、演者の負担が想像以上に大きいのです。

ギャフであるが故、スライハンド的な難しさがない代わりに、そのギャフ構成であるが故のストレスがそれなりに。(^^;

実際、カップス、ポール・ダニエル氏などの名人の演技(テレビやビデオで視聴)はともかく、生ライブで見てきた多くの演者の中で(ここ20年くらいの話ね)、観客として普通に楽しんで見ることのできた方は、カズ・カタヤマさんやボナ植木さんくらい。

大抵の人は正直なところ… 怪しくて演技そのものに集中ができない場合がほとんど。


そのボナさんとは先日 『サイドウォーク・シャフル』 についてお話する機会を得ましたが、やはり手順にはかなり気を使うとのこと。

現役のトッププロのお話ですから、ちょっと安心しますね。
(^^♪


で、結局私は数年前に、それまでマイナーチェンジをひたすら繰り返してきた (自分なりの) 手順をなんとか落ち着かせましたが、

そのコンセプトはまず 「覚えやすさ」 

そして 「いらない改めのカット」。


結局のところ、演じる人間にとってのストレスが減るということは、観客にとってもストレスの軽減につながるのです。


ある程度納得できたこの手順は、現在mMLで販売されております。

ルイス版のカードとはまた違った、レギュラーサイズカードでの別アプローチも付属しておりますので、お好きな方はネットショップからどうぞ。

 
ま、とにかく 『インビジブル・デック』 も 『サイドウォーク・シャフル』 も、カードマジック史上の名作ベストテンに入るであろう超傑作です。

大抵のマジックショップで取り扱われているはずですが、いい加減な解説書が多いのも確か ^^; そういった点も含めて、お店にきちんと問い合わせるか、信用のできる奇術家に直接聞いてみるのが一番だと思いますよ。

まあここんところの計算やら方向やらが実は難しいのですが…

11月3日に開催された、30人だけのマジックコンベンション。
7回目の 「新ゆったりとクロースアップ」 ですが、特に記録を残しておりませんので、記憶のしっかりしているうちに記録。

10時に会場へ着くと、すでに常連メンバーが設営の準備を始めようというところ。

ありがたいことです。 m(__)m

さくさくと準備は進み、10時半くらいからは参加メンバーが続々とやってまいります。
今回はフル参加の女性陣も4名おりまして、いつもより華やかな感じです。

11時には “ほぼ” 全員が揃い、私から簡単なインフォメーションの後、まずはディーラーショーのスタート。

フォーサイトの庄司さんのMCで、I-magic の小林さん、京都のYuji村上さん、カズさんと続くのですが、ここら辺はもろもろの雑用が重なっていてほとんど見ることができず。

で、少し手が空いたところで私も一ネタで参加。

まあ、そもそもディーラーではないし、売るものも特に今回は用意していなかったのですが、タイミング的にここしかなかったもので。 (^_^;)

当日のお土産であった、荒井さん提供の小冊子を使用したマジックを披露。
実はその日の朝に思いついたものでしたが、反応は上々であったかと。 (^_^.)

最後は今回の特別ゲスト、荒井晋一さんが 「デビルズ・フォーシングデック」 を披露。

原案が平田旭人さんの名作 「パーフェクト・フォーシングデック」 であることは聞いておりましたが、実演を見るのは今回が初めて。

適切に演じられたら、すべての人が完全に騙されることでしょう。

「フォーシングデック」 というタイトルではありますが、要は1枚のカードが確実に予言できる特殊なデックという程度の意味であり、52枚すべて同じカードとか、半分の26枚が同じという訳ではありません。

値段も安いですし、平田さんの作品とはまったく別の形になっていますので、買って損はありません。
逆に今回荒井さんの商品を買った方で、原案をご存じない方は、そちらもお勧めです。
荒井さんの作品は現在、その使用法(演出)とハンドリングを考えているところですし、平田さんの作品は “あの” 演出で久しぶりに演じたくなりました。
※高校生の頃、平田さんのネタには随分とお世話になったものです。 (^^♪ ありゃ、なんかめずらしく商品のレビューみたいになってしまいましたね。

ここまでで約50分。

10分ほどの休憩のあと、12時からは19人が登場する一ネタショーの開催です。 

ホント、風邪が流行ってますね。

ひきかけてはなんとか留まり、ひきかけては… という感じ。

昨日のイベントで昼間から夜までしゃべりっぱなしだったので、また少し喉が危ういです。

昨日のイベントも体調不良で休まれた方が何人かおりました。

みなさんもお気をつけて。


で、肝心のイベントですが、私の 「レクチャー」 も、夜のフォーサイト企画 「オークション」 も成功だったのではないかと思います。

レクチャーではああいった状況でなくては絶対に気がつかないユニークな 「指摘」 もございまして、勉強になりました。

※菊池さん、ありがとうございます。(^^♪


オークションは中目黒のイベント以来、久しぶりでしたが、Ogaくんのアイデア (福袋) もうまく行き、30人の小イベントながら、なかなか盛り上がりました。

まだ同じくらいの分量のネタ (道具) がありますので、またそのうちに。


打ち上げの席でも、久しぶりの方や若い方がいたせいもあり、結構マジックや技法をセッションしましたね。

できれば主催側ではなく、お客様側で参加したかったなあ〜と久しぶりに思えた1日でありました。 

ロープ切りによさそうなハサミを発見。

昨年末に プラス株式会社 より発売された 「フィットカットカーブ」 という製品です。

先日mML85号の打ち合わせの際、新コーナーでとりあげるロープトリックの話をしていたのですが、(ちなみにこの新コーナー、トリックの実用性だけではなく、より細かいサトルティや、構成の方法にまで踏み込無ことになりそう… おもしろくなりそうですよ!) そこで 「切れないハサミ」 についての話題もあり、久しぶりに新製品をチェックしてみた次第。

で、この製品、カラーバリエーションも豊富で、さらには左利き用まであります。 ^_^

当たり前の話ですが、使用するロープや服装とハサミの色は対象的な方が良いに決まっています。
ハサミは単純に明るめと暗めの2色は用意しておくと便利です。

値段も安く 「スタンダード」 が315円。

実は悩んだあげく、切れ味の持続とサビにくさを実現とある 「チタンコート」 735円なり も購入したのですが…

いや、どちらも紙に関しては間違いなく切れます! サイズも丁度良く、フィット感も抜群!

ただ 「チタンコート」 の方が少し硬い感じがします。

そしてなんと、ロープに関しては 「チタンコート」 の方が (かなり) 切りにくいのです。 (゜o゜)

ちなみに 「フッ素加工」 420円なり は購入していないので比べられないのですが、

結果的にロープを切るなら最安値の 「スタンダード」 で十分みたいです。

これからロープマジックに取り組む方、ロープ切り用ハサミの買い替え時の方にはお勧めです。

それと、極めて基本的なことなのですが、知らない方も多いようなので念のため…

ロープ切り用のハサミでロープ以外のものを切らないように注意しましょう!

簡単に切れ味が悪くなりますからね。 

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