ゆうきともからのお知らせ 2

主に monthly Magic Lesson に対するお知らせや、ゆうきともの個人的な見解等を不定期に書き込むblogです!

2009年07月

今月半ばに3日ほど関西に遊びに行っていたせいもあり、今週月曜日まで体と頭がグチャグチャでした。
なんていいながらも、先週土曜日は隅田川の花火を知人宅の特等席で鑑賞。Hさん、ありがとうございました。初めてお会いしたHさんのお仲間も、みなさん素敵な方ばかりで、特に文学座の俳優であるOさんのお話は興味深いものでした。

ところで月曜日は、定例の 『ゆうき会』 の他、『奇術探究5』 の写真撮影、来月号のmMLチェックなどでバタバタしていたのですが… 50号収録の 『マクドナルドの4A』、自分でもその存在を忘れるほど以前に撮影していたのですが(収録時間数の問題でのびのびとなっていました)、…良いと思います!

※無論、他の収録作品もかなり濃いですのでお見逃しなく! ただし (本当は) かなり高度なことをしておりますので、初心者の方はご注意を!

自分の知らないトリックや手法を知ることが最優先で、実演やリハーサルはもちろん、基本的な原理や一般観客からの見え方の理解さえ滞ってしまっている方にとっては、あまり新鮮味は感じられないかもしれませんが、実践とスキルアップを図っている方にとっては、かなり有益な情報が含まれております。

ぜひとも大切に使用してください。


ところで 『マクドナルド4A』 では、私自身は長い間ジョニー・トンプソンの手順 (映像化されているものではありません) を愛用してきました。
今回収録したものは、mML用に新たに構成してみたものですが、時間をおいてあらためて見てみると… (゜o゜) 本当によく出来ています。(^_^.)

創作を行う奇術家の場合、大抵はエースのスイッチや、カードを消していくシークエンスに気を取られるのですが (実際問題、そこは計算の上で作りあげています)、時間をおいてあらためて見直してみると、撮影の直前に、ほぼ思いつきで演技した、“前ふりとなるエースの取り出し” が、実に効果的であることがわかるのです。

単独のトリックでもそうなのですが、いくつかのトリックを組み合わせてプログラムを作る場合、順番はもちろんのこと、その種類、一見同じテーマに見えるトリックでも、手法や演出ひとつで、全体の印象が変わります。

今回はそれが実にうまくいった好例といえるでしょう。


…まあ、何が言いたいのかというと、mMLは流行と関係なく制作しておりますので、本当にスキルアップしたいという方は、「創刊号から順番に進めるのが無難です」 ってなことです。


ちなみに、8月のmML収録日は、2日の日曜日となります。3日の月曜日は収録がありませんのでご注意を!
メンバーの方は15時くらいに会場にお集まりください。


で、西川美和監督の 『ディア・ドクター』 見ました。

前作 『ゆれる』 のようなサスペンスこそないものの、その制作スタイルは変わりません。
主人公と、そのまわりの人々の視点、思いが、それぞれの立場から、また、事件の前後から淡々と (しかし丹念に) クールに描かれ、表層上のテーマ (本物の中の悪と偽物の中の善、何が本物でなにが偽物なのか?) とは別に、リアルで複雑な人間の心をあぶりだしていきます。

薬屋のセールスマンと、刑事の喫茶店での会話、診療所を去ろうとする研修医と刑事の会話、このシーンでは思わずうなってしまいました。

西川ファン、また、行間を読むのが苦にならないという骨太の方は必見です。

休日の昼間、堀内君が映画の試写会に当たったというので、行ってきました、厚生年金会館。

真夏!といった太陽の下、結構歩きましたよ。

いや、初めていったけど結構広くて (そして駅から遠くて) びっくり。

二千人ほど入るらしいのですが、無料とはいえ “ぎっしり” というか “みっしり” と観客がうまっていて、またびっくり!

そして 『サマーウォーズ』 が想像以上の出来栄えでもう一度びっくり!!

泣きと笑いのポイントが絶妙で、会場全体、二千人の反応も上々。

ぜひとも大画面で鑑賞してほしい、この夏オススメの一本。

8月1日から公開だそうです。できれば予備知識なしでどうぞ。


夜は駒込にて、今月2回目の 『ともの会EX』。

みなさん発表会へ向けての仕上がりは上々で、この段階にくると細かい (これまでは優先順位の問題で、あえて指摘してこなかった) “あら” が目立ってきます。

しかしこれこそが進化している証拠。本番が楽しみです。

ちなみに発表会は10月24日(土)に、五反田ゆうぽうと にて行います。

この日の会では、久しぶりの参加者や、初参加の方もおられたのですが、常連の方も含めて、カードマジックを行う際に、なかなかできない (守れない) 極めて常識的な基本 (的なカードの扱い) があります。

簡単にいうと、驚くほど頻繁に、“見えてはいけないカードのフェイスが見えてしまうことがある” ということです。

ディールや、カウントを行うとき、はたまたそれにともなった技法を行うとき、単純にカードを持っているときや、示すとき、普段からその部分を意識した練習をしていないと、こういったことは確実に起こります。

手順や段取りを覚えるだけで精いっぱいなのは分かるのですが、初期の段階から、こういった部分に気をつけておかないと、いったん身についたクセはなかなか抜けませんので要注意です。

仕事でパフォーマンスをしている方でも、かなり多く見受けられます。

また、普段鏡や固定されたカメラ、または本当に一人の観客の前でしか練習や演技をしていない方の場合は、特に意識して注意しなくてはいけないでしょう。

実際 『ともの会EX』 では、毎回5、6人くらいの方がカードマジックの演技をしてくれるのですが、そういった人に対するアドバイスの約半分はこの部分だったりします。

後半の演者は、前半で他の演者のそういった部分と、私からの注意を聞いた上で、かなり意識して演技しているはずなのですが、それでも頻繁に起こります。

普段から意識するということが、いかに重要かという話でした。

暑い中お集まりいただいたみなさん、ありがとうございました。

長野や新潟、名古屋から参加された方もおられ、本当に感謝です。m(__)m

結果的にスタッフおよび、参加された観客をふくめた全員の中で、最年少ということになってしまったヨッシーが、実に堂々とした演技を見せてくれて、ちょっと感心しました。
こういった度胸のよさは師匠ゆずりなのかもしれません。
一回目のショーなんて、ヨッシーの心配をしていた私の方がガタガタだったりして… (^_^;) ちなみにUGMでの失敗の原因が分からなかった某トリックは今回外しておきました。

ゲストと時間はまだ未定ですが、この企画、同じ場所で次回は8月30日(日)に決定しておりますので、まだ予定の空いている皆様、よろしくお願いいたします。


さて、この一週間いろいろとあわただしく、このスペースに記録しておきたいことも多かったのですが、ありすぎると面倒になりますね。

今回はトリあえずひとつだけ。

テンヨーから今年発売された 『アホウドリの魔法』、当時サイトで存在を知った直後に鈴木徹さんに直接みせてもらう機会があり(考案は近藤博さん)、そのメソッドに感心すると同時に、そこで流用されているギャグが旬ではないことを (一応) ツッこんでみたわけです。

鈴木さん曰く、「確かにそれはそうですが、そのぶん、このギャグ自体はかなり浸透し、認知されているので、思ったより使いやすい」 というのです。
で、実際にまずはそのまま演じてみると、なんやかんやいいながらも結構観客は喜んでくれますし、同時に、この極めて特殊なギャグの認知度にも感心するわけです。

そうなると解説とは違った手順や使い方も考えてみたりして。

結果、私にとっては 「旬かどうか?」 という基準自体は、一つの要素ではあるが、「必ずしも最優先にする必要はないのだ」 ということを、あらためて教えてくれたトリっくとなりました。

たぶん一番気をつけないといけないのは、観客がそのギャグを知らない場合なのですが (実際、カズさんやゆみさんは、普段バラエティ番組を見ないので、全然知らなかったそうです)、演者が「古いギャグだなあ」と思った瞬間に、“そのギャグ自体を認知していない人がいる” ということに思い至らないことの方が怖いなと考えたり。

さて、最近になって、この商品に対する感想をちらほら見聞きするのですが、やはり 「今さら?」 といった意見が多く、大抵の方が実際に入手し、演じるところまではいっていないようです。

もったいないなあ〜なんて思っていたところ、先日、アホウドリカードを使った、とんでもないボリュームの作品群を見せてくれたのが、平木圭一さんです。

私自身、裏の文字を使ったトリっくを、前座の演技として行うことは考えましたが… いやあ〜恐れ入りました。

どの作品も良く出来ているのですが、なかでも一番笑ったのは 『Influence AHO』、鋭い人はタイトルからその現象が想像できるかもしれませんが、もはやここまでくると、このコンセプトだけでもオリジナルといえるかもしれませんので、あえてここでは書きません。

許可をもらったので、そのうち私のライブで演技してみる予定です。

何事も決めつけや思い込みは損ということですね。(^_^.)

土曜日のイベント、参加していただいたみなさん、ありがとうございました。

特に2回目のショーは満員御礼で、私も結構楽しませてもらいました。(^^♪

正直1回目は、か〜なり調子が悪く、ここ数年の、あのスタイルでのショー(30人くらいのクロースアップ中心のショー)の中では、ワースト3に入るのではないかとおびえていたのですが、先ほど映像を確認したところ、実際はワースト10くらいだったのでちょっと安心。(^_^.)って、おい!

いや、本当に反省しております。m(__)m

まあ、あの人数の前で演技をすること自体は実際には限られておりますし、約30分の初演と言ってもいい(渋めで飛び道具なしの)演技プラン2種類を滞りなく行うのは難しいのですが… 30分中の要となる現象部分でポカをすると (そしてそうなった場合のフォローがしにくいところでやっちまうと)、かなり痛いし、そのあとも取り戻すのが大変。

演技の直後は失敗の理由が分からなかったので、映像で確認してみたのですが、どうも原因が分かりません。(・・?

19日のライブでも演じるつもりだったネタなので、現在原因を究明中です。

不思議だなあ…

2回目はかなりネタを差し替えたこともあり、結果的にはまあまあの出来だったのではないかと思います。調子こいて80分くらいやってしまいましたが…。

ところでUGMといえば、来月の14,15,16日と、ワールドマジックセミナーが開催されます。以前参加された方は十分にお分かりかと思いますが、日本で一番豪華なマジックコンベンションであり、そのゲストの豪華さと、ステージ構成のレベルの高さには目を見張るものがあります。

中国で開催されるマジックオリンピックよりは、じっくり、ゆったり楽しめるんじゃないかと。時間のある方は是非!

ちなみに19日の 『新二人会』 14時からの回の残席が3つとなりました。お申込みは私かカズさんまでお早めに!


ここ2週間ほどかけて、海外テレビドラマ 『デクスター』 のシーズン1、全12話を鑑賞。
ご存知の方もおられるでしょうが、善良な警察官(鑑識)にして、天性のシリアルキラーが主人公という、かなりの異色作。
どこかの国の、有名タレントと宣伝ばかりに頼った(ようにしか見えない)ドラマとは違って、なかなか良く出来ているだけに、ついつい期待してみてしまったのですが、いやあ〜シンプルに、しかもきれいにまとめてくれておりました。拍手。

パフォーマンスの仕事がそれほどあるわけでもないのですが、なんかそれなりに忙しいような感じがします。

気がついたらもう7月だし。

それはともかく…

『スタートレック』 の新作、やっと見ました。最近あまりテレビを見ていなかったりするので、なんともいえないのですが、体感的にそれほど騒がれてはいなかったような気がします。気がついたら公開している劇場もほとんどなかったりして。

作品としては秀作だと思いました。俳優がみんな若いのですが、いや〜みんな本当に演技がうまい!アメリカの俳優層の厚さを実感します。
それほど旧作の知識がなくても十分に楽しめると思います。

『ターミネーター4』 も続編(ストーリー)としては、かなりうまくまとまっています。 …が、従来のターミネーターらしさは、かなりそこなわれており、そこを期待しずぎると少し面食らうかなと。


近年、書店でよく目にするようになった作家、桜庭一樹さん、桜庭といえば私の中では格闘家だったのですが、最近になってある年配の先輩から 「なんとも不思議な小説を書く人だよねえ〜 …それでね、実際に会ってみると…」 な〜んていう話を直接聞いてしまったものだから、とりあえず一冊読んでみる気に。

ミステリ好きとしては推理作家協会賞受賞の 『赤朽葉家の伝説』 あたりを読みたかったのですが、電車の中で読みやすい (体積の少ない) 本ということで、文庫になっていた 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 を選択。

う〜ん。確かになんとも不思議な小説でありました。ミステリの要素も多少含んではおりますが… それ自体が主体ではありません。説明のしようがないのですが、とにかく個人的にはかなりの当たり。弾丸は間違いなく、私の心を撃ちぬいていったのでありました。

分量も中編といったところで読みやすいので、私のような桜庭初心者には最適だったのかも。


4日は昼間の予定がなくなったので、はやふみくんのレクチャーに参加。この模様はDVDになって、そのうちI-MAGICから発売されるようなので要チェックです。
私はエースのオープナーと、ラストトリックのバリエーションがお気に入りです。

レクチャーの打ち上げで、コメディマジシャンのFumioさんと久しぶりのおしゃべり。たぶん10年ぶりくらい? 「ゆうきとも!かわんないねえ〜」 なんていわれたけど、Fumioさん自身はなんと60才! 10年前とかわらずでほんとに若い。

そのあと夜の8時からはトイザードでのミニライブ。正直自分ではかなりいいかげんになってしまった部分があり、それなりに反省はしたのですが、堀内君が結構本気で褒めてくれていたようなので、とりあえず良しとする。(^_^.)

5日の夜は新宿の 『ロフトプラスワン』 のホラー映画(を語る)イベントに参加。
ホラー映画を愛でる作家、綾辻行人氏と牧野修氏によるトークライブ。
想像以上に一人で来られている女性が多くて驚く。
呪怨の清水監督や作家の平山夢明、菊池秀行など、マニアならよだれが出まくりなんだろうなあ〜ってな感じの有名人がぞろりぞろり。
客席にはやはり作家の竹本健治さんとか、道尾秀介さんらしき人も。

イベントもおもしろかったのですが、この、サブカルチャー系の濃いトークイベントで有名な 『ロフトプラスワン』、実際に行ったのは初めてで、思いのほか普通の居酒屋でびっくり。
てっきり、もっと汚くて、女性なんかとはいっしょに行きにくい場所かと思っていました。
キャパは60人くらいかな? モニターもあるし、十分マジックイベントにも使えそうです。ゆる〜い企画が多そうですし…だれかいっしょにやってみませんか?


7月19日に行う、カズ・カタヤマさんとのクロースアップマジックライブ 『新二人会』 14時の回はまだ残席があります。
私の連絡先をご存じない方は、mMLの方まで問い合わせメールをください。

7月19日の 『新二人会』 16時の回のショー及び、18時半からのレクチャー&トークショー、おかげさまで定員がいっぱいになりました。

ありがとうございます。m(__)m

と、いう訳で、ショーをもう一公演増やすことにしました。

当日同じ場所で14時からショーを行います。
開場は13時45分です。

内容は16時からのショーとまったく同じで、料金も同じく二千円 (ドリンク付き) です。
すでに4名の予約がありますので、残席は11席ということになります。

本日カズさんと打ち合わせをしてきましたが、私自身が結構楽しみだったりします。内容は私が保証致します!(^_^;)

できれば一般の (マジックを演じない) お友達をお誘い合わせのうえ、お早目にお申し込みください。


さて、7月の講習会と、一般の方が参加できるイベントのお知らせです。

4日(土)は トイザードでのミニライブ。
こちらはもう定員いっぱいです。ありがとうございます。

6日(月)はmML収録日。今月はいつもどおり月曜日の収録ですが、8月は2日(日)15時からの予定となっております。詳細は6日に。

11日(土)は名古屋の老舗ショップ、UGMのイベントで、ショーを2回行います。
お申込みはUGMまで直接どうぞ。

13日(月)は 『ともの会EX』 詳細はフォーサイトまで。

14日(火)は 『ともの会その前に』 私が主催する最もベーシックなマジック講習会です。
場所は駒込のフォーサイトマジックルーム。
時間は19時から21時。会費は二千円です。

19日(日) 『新二人会』 15名限定のクロースアップマジック・ライブ。14時からのショーにはまだ空席があります。

20日(月) 海の日 ですが 『ともの会EX』 いつもどおり行います。

25日(土)、26日(日)は、リスーピアでのマジックイベントがあります。
無料ですが、予約制となっています。詳細はリスーピアのホームページをご覧ください。

27日(月)は 『ゆうき会』 私主催の最もマニアックな会です。会費は二千円。
細かい説明の要らない方だけご参加ください。場所は浜松町です。

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