ゆうきともからのお知らせ 2

主に monthly Magic Lesson に対するお知らせや、ゆうきともの個人的な見解等を不定期に書き込むblogです!

2006年02月

こんな私でも適度に?ウォッチングしてくれている人がおられるようで、まあ、ありがたいことではあるのですが、最近このような「駄文書き込みスペース」をいただき、(ちなみに私は、ケータイもパソコンも持っておらず、よってこの書き込みは、漫画喫茶、フォーサイト、mML、知人宅、友人宅、恋人宅、愛人宅、親類宅、のいずれかでおこなっております) その際ついでに、いくつかのサイトを覗いてみたりもするのですが、中には、好意でコメントしてくれているのは理解できつつも、結構「私の意図していることとは違った」情報が流れていたりもするものですから、気になっている部分について、この場をかりて訂正?させていただきます。

念のためにいっておきますが、ゆうきはマジでケータイの使用方法も、パソコンの使い方も知りません。このような駄文を書き込んだり、特定のサイトを覗くだけでせいいっぱいで、メールの打ち方や、それを送る方法さえわかりませんので(ま、正確には知ろうと思っていないだけなんですが)直接意見もできないというわけです。

まずは「高橋」と「ゆうき」の使い分けですが、結論から申しまして、別に深い意味はありません! たまたま某仕事の際に、「芸名っぽい」名前がほしいといわれたので、そのときからよく使うようになったにすぎません。 実際に発声してみるとわかりますが、あきらかに「タカハシ」よりは「ユーキ」の方が呼びやすいので、(特に外国人の方)いつのまにか普段も「ゆうき」と呼ばれることが多くなりました。

最初は「マックス・メイビン」と「フィル・ゴールドスティン」のように、ステージ・ネームとペン・ネームで分けようかとも考えたのですが、結局はゆうきの方が通りがよくなったので止めました。

よって「高橋」名義だから「カード・マジック」だとか、逆に「ゆうき」だから「バラエティー」といった区分けは見当違いですのでご注意を! 某賞をいただいたときは、(結局名前を間違えられて、いまだ訂正もされていないみたいですが……)それまでの歴代受賞者に合わせただけですし、某イベントのゲストショーのときは、元々気の進まない会で、正直あまり「ゆうきとも」という名前を残したくなかったので、本名で紹介してもらっただけです。

もうひとつ、「ワイズ・ワークスEX」に関しましては、元々このような形で表にでる映像ではなかったこともあり、「カード・ミラクルズ」のときと同じように、不本意な部分があまりにも多かったので、そこらへんの諸々の事情により、「個人的にはあまりオススメではない」だけで、「ギミック」を使うことを私が好まないから…… といったことでは絶対にありません。 ※もちろん良いトリックも解説してますしね!

以前このスペースにも書きましたが、私は「高等技法否定論者」でもなければ、「ギミック否定論者」でもありません。問題があるとすれば、それはソノ使用方法の良し悪しと、最終的には、演じる人物のトータルな表現力および、そのバランスの良し悪しだけだと思います。 いずれにせよ、一般のまともな大人が見て、そこに微塵のあやしさ(悪い意味でのね!)も感じさせず、当たり前に不思議で、できれば楽しいもの…… そのような効果を達成させるための方法論だったら、多分なにをやってもかまわないんじゃないでしょうか?

昨年某コンベンションに参加して「テーブル・ホッピング」をする機会があったのだが、観客がマニアの方々であるということを差し引いても、少し気になったことがあった。

それは、ひとつのトリックが終わるか終わらないかの内に、「今のはいつ発売されるんですか?」とか「それはどのDVDですか?」等といった質問が(堂々と演技の途中で)飛び出てくることである。

正直この時に行われた「ホッピング」というイベントに関しては、学生たちがやりたい放題であったり、 誰がゲストで誰がそうでないのか? はたまた誰がプロで、誰がアマなのか? 主催者の意図が全く見えず、観客のみなさんも結構大変だったんじゃないかと想像するのだが、それにしても一般の視線に近い方々もおられたようなので、上記のような態度は少々行儀が悪いんじゃないかと思ったりしたわけです。

一応ショーの途中なわけですから、どうしても気になれば、それは後で聞けば済む問題です。

で、ここまでは、いわば一般常識の範疇における礼儀のお話なのですが、ここで書きとめておきたいポイントは、実はその部分ではありません。

私が自分で考えたり、構成した作品を様々な形で発表しはじめてから、随分と時間がたちましたが、特定の対象に絞られた「マジック教室」や「個人レッスン」といった時以外は、ゆうきが他人のために作った作品を発表することは、実はほとんどありません。もちろん存在はするのですが、そのような仕事は「ゆうき」の名を大きく表に出すことはないので、あまり多くの方に知られてはいないハズです。

文字であれ映像であれ、それが商品として世に出て、それを正規のルートで手に入れた人が、それをどう活用しようと、まわりに迷惑でもかけない限りは自由なのですが、私自身はいわゆる「クリエーター」でも「ディーラー」でもありません。大抵の作品は“ほぼ間違いなく、自分のために”作られたもので、その本当の意味での使用方法や、製作過程の事情を全て公開する必要もなければ、そのような時間も実際にはありません。

あくまでも個人的に時間の許す範囲で、トリックの概要を公開しているだけであり、それをたまたま手に入れて、うまく活用してもらい、また、それによってそのトリック自体が発展してもらう分には、とてもうれしいのですが、実際のところ、どーも逆で、ゆうきはトリックを発表するために、多くの作品を作っているかのような言われ方をしていることもあるようです。

私は一流のパフォーマーをめざしているわけではありませんが、少しでもそーいった方に近づきたいものだと思っておりますし、奇術家の一番なすべき役割は、なるべく多くの一般客のみなさんに、生でより良いマジックを楽しんでもらうことだと考えています。そして、そのような意味において、常に生涯一プレイヤーでありたいと思っています。

作品集の発表は、あくまでも「そのための活動の一部」であるとお考えいただければ、この温度差も少しは縮まるのでしょうか?

mMLにおける「プレいディクション!?」の宣伝文ですが、以前にも書きましたように、けして「パケット・トリック」ではございません。

今のところ、〜初心者の方でも取り組みやすいパケットトリックです〜 と書かれておりますが、正に初心者の方は勘違いなさらないようお願いいたします。(ココは早く訂正してくださいね!菅又さん。)

難しい技法を使用せずに演じられる、一組のデックを使った予言トリックです。

もちろん練習は必要ですが、多くの方に楽しんでいただけることと思います。

市場に出回っている商品について、様々なレビューが出回ることは必然であり、ある意味健全であるともいえるのだが、その絶対数が少ないということは、相対的に全体のレベルが上がりづらいということもまた必然らしい……。

例えば現在わが国において、一般書店に出回っている奇術専門誌はわずか一誌であり、そこで長いこと連載されているレクチャービデオのレビューなんぞは、結構マチガイが多いこともさることながら、本当に個人的な主観で書かれているとしか思えず、ネットとの違いといえばキチンと当人の名前が出ていることぐらいであろうか?

レビューの際に気をつけなければいけないのは、まず当たり前に「間違えないこと」であるが、もうひとつは視点をなるべく一点に統一することであり、その趣旨を冒頭で明示することだと思う。

マジックの世界、特にクロースアップの市場においては、ビデオをはじめとする映像ソフトの99パーセントが「レクチャー」である。そのレクチャーを見て演技がどーのこーの言うのはナンセンスであるし、逆に1パーセントの「ライブ」を見てネタがどーのこーの言っているのも同じことに思える。

もっと個人的な空間ならばともかく、少なくともこのせまい業界では「それなりの権威」になってしまうわけで、もう少し気をつけていただきたいものだと思う。

まあいずれにしろ、個人的な趣味の問題を別にした、もっと客観的なレビューのできる優秀な評論家の出現までには、まだまだ時間がかかりそうである。

プレイボーイデックを利用した予言トリック「プレいディクション」がいよいよ発売されます。mMLにおける、いわば番外編として企画された商品のひとつなので、「ゆうきとものオリジナルパケットシリーズ」の第4弾ということに(一応)なってはおりますが、いわゆる「パケット・トリック」ではありませんのでご注意を!

現象は動画をご覧いただければ一目瞭然なので、ここでは触れませんが、大抵のカジュアルなシチュエーションで楽しんでもらえると思います。基本的にはオトナ向けのトリックですが、たまたま一度だけ“流れ上しかたなく”見た目は10歳位の男の子がいる現場で演じましたが……ってゆうか普通バーに小学生つれてくるか?……結果から申しますと、その彼に一番受けておりました。 ただし、けしてそーゆーことを推奨しているわけではありませんので、勘違いなさいませんように!

で、ついでに説明しておきますと、マジックの作品において「オリジナル」という言葉が何を指しているのか、その定義は何なのか?ということにつきましては、実をいうとかなり難しい問題なので、ゆうき自身は普段その点を“変に”主張することはありませんし、悪性の「オリジナル病」患者を診て(見て)いるのは、ある種苦痛でもあります。 よって、mMLに限らず、商品として販売される作品の場合は、あまり厳密に……少なくともプロットや方法論における元祖の作品である……などとは、すぐには思わないほうが無難だと考えます。自慢げに話して聞かせたうんちくが、大マチガイだったことに気がついたときって、かなり恥ずかしいでしょ! ま、そーいったことをまったく意に介さない人が「カリスマ」なんて呼ばれたりするご時勢ですけどね。 

と、ここまで書いていて思い出したんですが、某雑誌で某有名マジシャンお二人が、過去の名人上手と云われている方々は実は結構「ヘタ」という話題の中で、ダイ・バーノン氏のことを語っておりましたが、これって仮に真実だとしても、全然有名な話ではなく、(それこそフーディニの話はよく知られておりますが)世代的にどう考えても全盛期の氏の演技を見ているハズもなく、有名なだけに発言が大きな影響を与えてしまう立場のお二人にしては、かなり不用意な発言ではなかったかと思います。

ちなみにゆうきは、氏が75歳の時にカードやコイン、そしてカップ&ボールを演じている映像を、某有名コレクター氏の家で拝見したことがありますが、それは当然のように “うまく” それ以上に “すばらしい” ものでありました。 ※このことはフォーサイト刊「モダクラ2」のなかでも少しだけ触れております。また、氏の観られる映像ソフトとして有名な「レベレーション」は、なんと87,8歳のときの映像ですから、失礼ながら「よれよれ」なのは当たり前で、ソコから技術や演技が「うまい」とか「ヘタ」とかを論じるのは、まったくのナンセンスといえるでしょう。

なんかすぐに長くなってしまうのですが、よーするにmMLをはじめとする「マジック商品」の宣伝やあおり文句のなかで使われている言葉やフレーズを、額面どおりに(何も考えず)そのまま信用しないほうがいいよ! もしくは基本的には軽くとらえておいてね! そーいうことです。

ゆうきについていうと、結構マジックに関しては真面目な方なので、自分の構成した作品における「最低限の経緯」や「クレジット」等はしているつもりですが、ビデオやDVD等映像ソフトの場合、実際には解説の中で「語っていること」を、完全に見逃している(聞き逃している)方が圧倒的に多いようです。いずれにせよ、パーソナルなお酒の席などはともかく、ネットを含む公の場で、奇術家サイドに該当する人に情報を与える場合は、くれぐれも注意が必要です。

先日の二川氏のパーティーの会場で、mMLに関する感想やご要望を(直接)二件ほど伺いました。こんなスペースでたらたらと書いておいてなんですが、私自身はパソコン、ケータイ、ともに持たない(まったく興味のない)人間ですから、愛好家の皆さんと、このような場所で“直にやりとり”することもなく、ご意見等大抵は間接的に聞くことが多いので、ちょっと新鮮でありました。

一人は少しばかりご年配の方で、二川氏のパーティーだったこともあるのでしょうが、もっとコインマジック(できれば難しいものを)を解説してほしいといった要望で、この件に関しましては、次回の9号で「オーディナリ・パーム」(クラシック・パーム)を解説いたしますので、おいおい……イヤでも難易度が高くなっていくハズでありますから、どうか慌てることなく、それこそ「先生の本」でキッチリと予習、もしくは復習をしながら、腕を磨きつつお待ちください。

ところでこの文章を読んでいる方って、いったいどのくらいいるんでしょう? mMLの会員さん自体は、現在300人にとどきそうなのですが、私の知り合いも含めて、パソコン等は使用しない(できない)人って、結構多そうです。まあ、それ以前に文章を読むのが苦手という方にとってはあまり意味はないのですが、そのような会員さんには、毎月このスペースに書かれたことの中から、重要な部分だけでも「レター」といった形でmML発送の際に同封してみては? ねえ菅又さん?

で、もう一人は私より少し先輩の愛好家の方で、ライブ等にもたまに来ていただく、大変にありがたい人なのですが、8号での「トップ・パーム」に関しまして、どーも「ゆうきとも」と「パーム」が結びつかなかったらしく、「あーゆー技法を使われるとは思いませんでした!」と、なんとも返答に困る感想を頂いてしまいました。

んー、ひとつには “ゆうきは難しい技法を使わない” というイメージが浸透しているらしいのですが、これって誰が言い始めたのか分かりませんが、正確な表現ではないと思います。あえていえば “難しい技法を無理して使わない” もしくは “難しい(と思われている)技法は使える状況でしか使わない” ということであって、けして「アンチ・テクニック派」ではありません。 ^^;

なお、念のためにいっておきますが、私のイメージはともかくとして、「トップ・パーム」自体はけして難しい技法ではありません。

これは多くの基本技法について言えることですが、問題なのはその使用方法であり、特に「パーム」に関していえば、演者の負担が大きいのはメンタル面だと思います。
少なくとも8号で解説しているマジックは、どの作品も負担を最小限に抑えた名作ですので、どうか自信をもってトライしてみてください。

先日「基礎からはじめるコインマジック」“小さな内輪”の出版パーティーに行ってまいりました。

おみやげに小さな“うちわ”(冬なのに!)までいただき、内輪といいながら80名ほどの参加者が集まり、なかなか良い会ではなかったかと思います。

パーティーの間、二川先生をはじめ(わたくし、正直この“先生”という言い方が、あまり好きではないのですが、二川さんに対して“だけ”はごく自然に付けてしまいます)何人かの奇術家の方たちとお話することができたのですが、その中にこんな意見がありました。 

「コレって初心者のタメの本じゃあないよねえ、ある程度コインマジックをやってきた人は喜ぶだろうけどサ」 

これはものすごく“まっとうな”意見だと思います。おそらくこの本を“一番しっかりと”読まなくてはいけないのはプロであり、普段一般客に演じているアマチュアの方々なのでありましょう。数多くの映像教材では“省略”されている、(もしくは解説者でさえ気づいてはいない)しかし本来ならば“当たり前に”知っておくべき(ホントは理解しておくべき)“大前提”満載のスゴイ本なのであります。

また、そーいった意味では、どう見ても“特定のマニアを対象とした”書籍を中心に出版している(ように思える)出版社が本に付けた「初心者大歓迎!」という帯のフレーズは、“かなり正確”であるといえるでしょう。

たぶんマニアとしては、あまり日本語の文献のない「コインボックス」の手順や、「ポップアップ・ムーブ」等の特殊な技法に目が行くのでありましょうが、この本の本当に素晴しいところは、基本であり、最重要技法ともいえる「パーミング」の、基本的な概念および、実際の習得方法等、それら諸々の、もしかして“世界初じゃないか?”と思えるほどの詳細な解説なのである。

「ザ・マジック」連載当時、「ああ、こんなに分かりやすい解説でコインマジックを学ぶことのできる初心者は、なんて幸せなんだろう」何度そう思ったことか……。
コインマジックに初めてチャレンジしてみようという方、あらためてやり直そうと考えている方は、まず第5章までをしっかりと読み、実践してみてください。

ただし、「やり直しの方々」はともかく「ホントに初心者の方」は、この本の1〜5章ぶんが(雑誌連載時には)実際には一年と三ヶ月の期間をかけて書かれているということを理解してください。逆にいうと、それなりに実践できるようになるまでには、当たり前にそのくらいの時間がかかるということです。

また、少し余裕のある方は、第30章「各パーム間の移動」を実践してみましょう。
二川先生自身が 「本来なら、このことはもっと前に書いておくべきでしたが……」 と書いておられますが、実際ものすごく大切なことなのに、実践できていない、もしくは概念自体の存在しない方が多いように見受けられます。

連載時の六年間に加え、そのあと十年の準備期間、名著「コイン奇術入門」が74年に刊行されたことを考えると、今回の本は、約三十年間の集大成といって過言ではないと思います。
現代では、カードマジックにおける「パス」を覚えるのに“ひと月かかりました!”とか、クラシック・パームは“一週間ほどで”といった“自称超天才マジシャン”が、ネット上を跳梁跋扈しているようですが、少なくともこの文章を読んでくださっている皆さんは、そーいった情報に振り回されることなく、これまた何度でも繰り返しますが、じっくりと、ステップ・バイ・ステップでまいりましょう。

しつこいようですが、こればっかりは何度でも言わせて頂きたいので、また書いてしまいます! “基本技法は大切です!”とくに実践でマジックを末長く楽しみたい方には。

「そんなことはあたりまえでしょ!」なーんて、すぐに口に出してしまう方……実は
ちょっと危険信号かもしれません。 人間、当たり前のことほど、ついつい忘れてしまいがちなものなので……私も日々反省なのであります。^_^;

以前にも書いたように、ほんのちょっとマジックの秘密を垣間見てみたい方、年に何度かの「かくし芸」ていどに演じられたら満足な方は、正直なところ、初期の数号分で充分に楽しんでいただけるのではないかと思います。

この教材が会員制ということを考えたさいに、ゆうきが一番意識したのは、これからカードマジック(およびクロースアップ・マジック全般)を、本格的に学んでみようと思っている方です。ある意味もっとも研究が進んでいるといわれるカードマジックは、逆にいうと情報過多になっているキライがあり、入門者にとっては、いったい何が大切で、何がそれほど重要ではないのか?非常に分かりづらくなっているのです。

若く、天才肌で、完璧な吸収力と、センスや理論を兼ね備えている方には、たぶんこの教材が参考になることはないでしょう。明日、行きつけのバーで、すぐにでも試したい!という方にも向いていません。 菅又氏の意向で、いわゆる「単品の商品」として、中級者(ホントはこの言い方好きではないのですが……ちなみに教材の難易度をあらわした“☆”印もネ!この点についてはまた別の機会に)以上を対象とした、カード中心のネタを販売しておりますので、いわゆるマニア(この定義も難しいのですが……。)の方はソチラだけでも充分じゃないかと思います。

以前にも説明した、この教材(つまりは“ともの会”)のスタイルは、気賀康夫氏の「百万人のトランプ手品」の影響を強く受けています。基本的には一つの重要技法
の解説をし、なるべくその技法を使用するだけで成立するマジックを選んであります。 

実は、なかなかそう都合の良いマジックが常にあるとはかぎりません。(+_+)
結果的にシリーズ全体を通してみたときに、同じタイプのイフェクト(例えば“オイル&ウォーターなど)が重なっているのですが、これもけして“ゆうきの好み”という訳ではありません。あくまでも「重要技法」を、いかに「マジックという作品」のなかに溶け込ませるのか?その考え方を学び、実践を通して、観客に与える効果を実感してほしいのです。

正直なところ、今までの映像で演じてきた作品群は、ゆうきが実際に普段行っている方法論と100%同じというわけではないのです。よーするに現段階(vol.8)では入門の粋を超えてしまっているため、なるべく技術的にやさしくできる方法に直してあるのです。よって、この教材がもう少し先に進んだ段階で“同じ作品をゆうき本来の方法で解説”といったことも出てくると思います。

また、これも繰り返しになりますが、なにも「ゆうきのライブ映像」のように全てを続けて演じる必要はありません。これはいわば、ゆうきのサービスであり、この教材のためだけに、あえて繋げていることもあります。あくまでも参考程度に捉えておいてください。……で、また長くなってしまったので続きはそのうち。

昨日はmMLの収録日でありました。いつもは、常連のメンバー6,7人で行っているのですが、(それでも会場のサイズからすると、ギリギリのスペース)昨日は初めての方も含めて、10人の受講者に集まっていただきまして、きゅうくつな中でホントおつかれさまでした。

カードの内容に関しては、ゆうき自身、かなり色々な場所で試しているものなので、結構こなれていたと思うのですが、後半のコインは、いよいよ「オーディナリ・パーム」の解説をすることとなり(レクチャーは久々ということもありまして)内心、かなり気を使っておりました。

この技法って、基本であることには間違いないんですが、本当に理解して、かつ実践できている人がホントに少ない技法だと思うんです。もちろん私も日々練習中!

とりあえず技法自体が、すぐにできるものでもないので、まずはこの部分を辛抱強く、時間をかけて学ぶ必要があります。

コレはどんな技法でも同じことなのですが、コインの場合は特に(常に)鏡を見て、何度もチェックするようにしないと、すぐに変なクセがついてしまいますので、くれぐれも要注意です。

マジックを個人的に教えるさいに、一番の癌となるのは、いらない知識や必要のない動きなどの、いわば「悪いクセ」です。本来ならば、ゼロからスタートできるハズなのに、そのクセをリセットするために多くの時間を費やすことになり、結果的にはマイナスからのスタートということになります。

そして最悪の場合、元には戻らないこともあります。

という訳で、そんなことにならないよう、じっくり、慎重にまいりましょう。^_^;

昨日はmMLチェックに行ってきました。

トップパームとその活用方法を中心としたレクチャーだったのですが、菅又氏の質問が思いのほか多く、ゆうきも(つい)真面目に答えてしまうものですから、随分と時間が長くなってしまいました。そのため、普通に編集すると90分を軽々と超えてしまい、それをなんとか75分にしようと四苦八苦でありました。

今回の見どころのひとつは、二人のホントに素敵なお客様による「素晴しいリアクション」満載の「ライブ映像」なのですが、おかげさまでこの部分だけで13分を越えてしまい、うれしいやら悲しいやら……(>_<)

もしかすると、今回はレクチャー部分の「演技」がカットされるかもしれません。

で、ひとつ言い訳しておきますと、前回このスペースでも書いたとおり、ライブ映像は一発撮りのため、本来ならば撮り直すべき(ゆうき自身のミスによる)演技のもたつき部分もマルマル収録されています。
ちなみにどんなミスなのかは皆さんのご想像にお任せします。

たかがトップパーム。されどトップパーム。「パーミング」の基本をレクチャーするのは6、7年ぶりかと思うのですが、今回久しぶりに自分の映像をチェックしてみて、あらためて反省すべきところもみつけ、なかなか有意義な時間を過ごせたゆうきなのでありました。

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